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甲州街道道中記

 

(36) 栗原宿  球形道祖神といっても色々有りました。

平成18年12月11日

 栗原宿には本陣1,脇本陣が2軒有ったというが、今は宿場町の面影は全く見られない。

 勝沼宿と栗原宿の中間辺りの 「満福寺」境内に 「芭蕉句碑」(左)がある。寛政年間に建立というこの句碑の文字はかすれてほとんど読めないが、野ざらし紀行での一句が刻まれている。
 「行駒の 麦に慰む やどりかな   芭蕉」

 栗原宿に入っても、かつての宿場の雰囲気は全く感じられない。

 宿場の中程を右に入ると「大翁寺」という寺院があるが、ここの説明板に、大翁寺の境内一帯が戦国時代にこの辺りを治めていた「栗原氏の屋敷跡」(右)である、と記されているのが唯一往時の面影である。 


 大翁寺からちょっと歩くと道路際に「大宮五所大明神」(左)と刻まれた石柱が立っている。
 この神社は社殿の前がかなり広い板敷きとなっているが、ここが舞台にもなる歌舞伎造りという珍しい建物だそうだ。

 境内の左手には、市指定の天然記念物「クロマツ」(右)が見事な姿を見せている。この松の凄さは樹皮の亀裂にある。亀裂の深さはなんと15センチにも及ぶという。

 五所大明神を出たあとは「一町田中」の交差点まで歩き、その先を大きく左へ曲がって「日川橋」を渡って笛吹市へと入ってゆく。

 日川橋を渡ったら20〜30m先の右へ入る道が旧甲州街道である。 曲がってすぐに「白山神社」があるが、ここの道祖神は直径70〜80センチの大きな丸石が一つ、台座に乗っている。  この先でも様々な球形の道祖神があったので一挙に並べてみた。

 甲州街道で最初に見た
球形の道祖神。

 鶴瀬・勝沼・栗原宿は
ほとんどこの道祖神である。
 直径70〜80センチの
丸石が一個乗っている。

 日川橋近くの白山神社境内
にある道祖神。
 石を直径20センチ程度の真球に削り上げている。

 笛吹権三郎像の傍らに有った
道祖神。
 大きな丸石を、小さな
丸石が取り囲んでいる。

 笛吹権三郎像から石和温泉に
行く途中の街道際。
 丸石に「道祖神」と刻まれた、正に球形道祖神。

 甲府・酒折神社東参道の
入り口に有る道祖神。

 白山神社前の旧甲州街道を進むと「笛吹川」の土手に出る。この先街道は何処を通ったのか不明だが、今は「笛吹橋」を渡る以外に先へ進む方法はない。笛吹川を越えると石和宿に入る。

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