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東海道五十三次道中記
(47)関 宿  江戸時代そのままの町並みがいいですね。でも観光客が多くて 街道地図
 古代から交通の要衝であったこの地は「鈴鹿の関」が置かれたところで、関宿の名もここに由来している。東の追分けから西の追分けまで約1.8キロメートル。古い町家200軒余りが残されており、電柱が全く見あたらないので、さながら江戸時代のような町並みが続く。だが、観光客が多いので、落ち着いて楽しむ、というわけにはいかない。朝早くか夕方が良さそうだ。

 平成18年5月12日
 亀山宿を出て鈴鹿川沿いに歩き、国道1号を横断して左に曲がると彼方に「関宿」(左下)と書かれた大きな看板が見える。


 看板脇を通ると目に入るのが「小萬のもたれ松」(右)と「その説明碑」(右)。
話せば長い話だが、

 父の仇を討つため亀山へ武術の修行通いの小萬。若者のたわむれを避けるため、この松に身を隠したという。  天明3年(1783)、見事仇討ちを果たしたそうだ。


 しばらく普通の町並みが続き、「東の追分け」(左)まで来ると、常夜灯、伊勢神宮一の鳥居、道標などがまとまっているが、ここは伊勢別街道への追分。

 「関一里塚跡碑」が常夜灯の裏に有るそうだが、見落としてしまった。残念。 

 ここから「古民家の町並み」(右)が続くが、この辺りにはまだ観光客が見られず、落ち着いた雰囲気が味わえる。「馬つなぎ環」(右)の残っている民家も有りました。


 追分けから10分ほど歩くと右側に「ご馳走場跡」(左下)がある。
大名行列の接待場とでもいおうか。到着した大名はここで一休みした後、隊列を整え毛槍を振り立てて本陣まで行列したのだとか。映画で見る大名行列は宿場内では実際に行われていたのですね。

 ご馳走場から数分先を右に入ると延命寺山門の前に出る。この山門は「川北本陣の門」(右)であったが明治5年(1872)に移築したのだそうだ。

参勤交代制度が無くなってわずかの時期ということを考えると明治維新後の動きの早さがよく分かる。  


 さらに数分歩き右側の狭い路地を入ると突き当たりが端光寺

 境内に「権現柿」(左)と云われる柿の木がある。徳川家康が上洛のおり、端光寺の和尚を訪ねこの柿を賞味したのだとか。家康は後年「権現様」と崇拝されるようになったのでいつのまにか「権現柿」。

 関宿には旅人に人気の旅籠が3軒あったそうだ。
   関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か

 その人気旅籠の一軒が虫籠窓の付いた「旅籠鶴屋」(右)。脇本陣もつとめたという建物は千鳥破風付きで他とはちょっと違う。


石碑を3本まとめて紹介。
旅籠鶴屋の先に「問屋場跡碑」(左)、その先に「川北本陣跡碑」(中)、ちょっと先の左側に「伊藤本陣跡碑」(右)が道路際に立っている。

 この辺りは関宿の中心街であるため観光客が多い。観光バスが到着すると「ラッシュアワーの駅」とは言わないが人が多くなる。 なかでも、おばさんパワーには・・・・・まいった!


 伊藤本陣跡碑先の建物が人気の「旧旅籠玉屋」(左)。ここは歴史資料館になっているのでぜひ見学を。 関まちなみ資料館と共通チケットで見学できるので時間が許せば両方とも覗いてみるとよい。

 玉屋の隣に「高札場」(右)が復元されている。その後ろが関郵便局であるが郵便局とは思えない建物。 そういえば百五銀行も関の町並みにぴったりの建物だった。それぞれに気を使っていますなー。


 高札場跡の先、右奥の福蔵寺「関の小萬の墓」(左)がある。

 小萬は15歳から亀山に通って武術を修行。天明3年(1783)に本懐を遂げ、享和3年(1803)に36歳で没、福蔵寺に葬られたのだとか。小萬は烈女です。

 街道に戻るとすぐに地蔵院であるが、その前が旅人に人気の3軒目「旅籠会津屋」(右)。ここは関の小萬が育ったところ。小萬はここから亀山に通っていたわけであるが、その努力たるや鈴鹿馬子唄では 「関の小萬が亀山通い 月に雪駄が25足」 あっぱれ。  


 この先も古民家が続くが、こちらには観光客がほとんどいないので静かな町並みが続く。

 10分ほどで「西の追分け」(左)に到着。追分けの手前に休憩施設がありパンフレットなども容易されているので坂下宿へ向かう前の休憩にちょうど良い。
 

 この追分けは東海道と大和・伊賀街道の分岐点になる。「題目塔」(右)が建てられているが右下に刻まれている文字は「ひだりハ いかやまとみち」。


 さすが「国の重要伝統的建造物群保存地区」だけあって見事に江戸時代が保存されている。 だが、気になることが一つだけある。島田宿の「大井川川越遺跡町並み」でもそうであったが、電柱・電線を全て取り除いてあるのに屋根の上にTVアンテナが見える。「画竜点睛だ」と言ったら一生懸命整備してこられた方々に失礼だろうか。

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