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東海道五十三次道中記
(23) 島田宿 ギネスにも登録された「蓬莱橋」は怖かったー    街道地図
 『越すに越されぬ大井川』 の手前の宿場であるため、川越する旅人で大いに賑わいをみせていた。島田市では町並みを「大井川 川越遺跡」として復元し保存している。ここが他の遺跡と違うところは人が住み、日常の生活をしていることである。 しかし江戸時代の町並みであるから電線などという無粋なものは全く見あたらない。

 平成18年1月20日
 国道1号、そして旧東海道をひたすら歩くと左側に 「夢舞台・東海道 島田宿」(左下) の道標が現れ、ほっとする。

 このまま真っ直ぐ歩けば島田宿に入るが、せっかく来たのだからちょっと寄り道を。 ギネスブックにも登録されている「蓬莱橋」(右)を歩いてみることにした。

 「夢舞台」の道標横を左に入り、どこまでも道なりに歩くと大井川に架かる蓬莱橋に到着。

 全長897m、世界一長い木造歩道橋としてギネス社に認定されている。 しかし怖かった。川底から十数mもの高さだが欄干が低い。ころんだら即、川底へ死のダイビング。


 旧東海道に戻り、ちょっと歩くと右側に「島田一里塚跡碑」(左)。島田一里塚は江戸から52番目。京都にすこし近づいたかな。

 一里塚のすぐ先、左側の駐車場前に「甘露の井戸水」(右)と記された水飲み場が有った。水質検査の結果も貼られていたが飲むのは・・・・。

マンホール蓋の「奴踊りのタイル」(右)が面白いので一枚。


 本通り5丁目交差点の手前に「刀匠顕彰碑」(左)と由来碑が並んでいる。由来碑によると、ここは室町時代から多くの刀工が軒を連ねており、今川、武田、徳川氏などに高く評価されていたという。

 武田信玄が所蔵していたという「おそらく造りの短刀」は島田刀工の作だそうだ。

 「刀匠碑」の隣には「問屋場跡碑」(右)と説明板。立派な石碑で費用もかかったと思うがこれなら後世まで末永く残せるというものだ。
  


 島田駅前に「宋長庵跡」(左)がある。連歌師の宋長法師を慕って塚本如舟が「宋長庵」を営み島田宿の雅人たちと諷詠を楽しんだ場所で、芭蕉もここを訪れているそうだ。

 旧東海道へ出たら道なりに進み、鳥居が見えたら右に入ると「大井神社」(右)である。

 本殿の中に赤いモノが動いているので覗いてみたら、ちょうど巫女の舞が奉納されていました。いやー厳かなものです。しばらく見とれていました。  


 旧東海道に戻り西へ向かって歩き、東海パルプの正門を過ぎたら塀に沿って左にしばらく歩くと 大井川 川越遺跡町並み に入る。

 遺跡入り口に左写真の標柱が建てられており、その先は「懐かしい」を通り越して時代劇の「町並み」(右)になる。もちろん電線などは見あたらない。ところが、屋根に「テレビアンテナ」が。残念だなー。

 100mほどの区間だが結構雰囲気がある。今は人が少ないが当時は「川留めにでもなったら旅人が溢れかえっていたんだろう」などと想像をかき立てられる。  


 町並みの中程に関川庵・八百屋お七の恋人吉三郎の墓なる標柱が。標柱にはさらに「火と燃ゆる 恋に心も身も焼きて あわれお七が灼熱の恋」と記されているではないか。「吉三郎の墓」(左)を見に行かねば。

コメント:「吉三郎は、お七の魂を鎮魂するべく出家し、西運上人と呼ばれるようになった。そ の墓は東京・目黒の大円寺にある。


 町並みの終わり近くに「川会所」(左)が復元されている。 この建物は安政3年(1695)に建てられ、明治以降に移転が行われたものを、当初の位置に戻して復元したもの。300年も前の建物とは恐れ入った。
  

 川会所の庭にも「芭蕉さん」(右)が。如舟宅に泊まった折の句です。
  「馬方は しらじ時雨の 大井川  はせを」
      「芭蕉を金谷で降ろした馬方は戻ってしまったので、川のこっちの時雨は分かるまい」


 川会所の先は100mほどで大井川の堤になるが、堤手前の公園に「朝顔の松碑」(左)、やや離れた場所に「2代目?朝顔の松と由来説明碑」(右)が建てられている。

 目の見えなくなった「朝顔」という名の門付け(三味線弾き)、婚約者を捜して島田宿へ。ここで婚約者に遭遇するも目の見えない悲しさ。後で知り追いかけたが川止め。川に飛び込もうとするが、宿屋の主人に助けられ看護を受け、目が見えるようになる。朝顔が初めて目にしたのが松の木であった。
 
ハッピーエンドであったか否かは記載が無い。


 堤に上がると彼方に見えるのは「大井川鉄橋」(上)。今は渡しがないのでここを渡ることになる。橋には左側に「歩道」(右)が設置されているのでここを歩いたのだが怖かった。なにしろ吹き飛ばされそうに風が強い。高所恐怖症ではないが、下を見ると吸い込まれそう。 自転車に乗った元気な兄ちゃんが背を低くして通り過ぎていったが怖くないのだろうか。

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