4日目
今日は最終日。ホテルYともお別れである。
こじゃれたホテルだと当初は嫌悪していたが、
3泊も泊まればそれなりに名残惜しい。
しかしこのホテルのバスルームの洗面台の鏡は巨大である。2.5m×1.2mはあったであろうか。
当然横には洋式の便器があるわけだが、そこまで鏡が繋がっている。
なので用を足すとき、自分の性器まで見事に写し取ってくれ、なかなか嫌な気分にさせてくれていた。
だがそれともお別れである。
それにしても私が「ハワイ」とプリントされた、何か勘違いしているアロハシャツを着ていることに京介は無視を決め込んでいるようだ。
お土産をいくつか買い、ホテルを後にする。
ちなみに最近は旅先で必ず「ご当地限定キティちゃん」を買う事にしている。
沖縄のキティちゃんはシーサーのコスプレキティちゃん。インパクトとしてはイマイチである。
ハブに頭から飲み込まれ、
瀕死の状態で足だけがかろうじて出ているハブコスプレキティちゃんを期待していたのだが、残念。
今日は那覇市内に行くつもりだ。
高速を使い、市役所前まで行きO村とますび嬢が遭遇した場所へ行ってみることにしようと思っていたのだが、
連日のカップルどもとの戦いに疲れ、あの那覇市内の猛烈な渋滞に巻き込まれたくない、という理由であっさりパス。
一旦、万座毛まで北上し、その後沖縄島東側まで抜け、一般道をのんびり走ることにした。
万座毛は像の花の形をした奇岩あるらしい。
行ってみるとたしかに像っぽい形をしている。
ところで写真の矢印の先を良く見て欲しい。
この写真では縮小・圧縮しているのでほとんどわからないが、こんなところで座り込み、本を読んでいるらしき人間を発見した。
人間がこのサイズということは、このガケも相当高い
一歩間違えれば、ヘヴンに行ってしまいそうな危険な所で何をやっているのであろうか。
近くまで行ってみようと思ったが、実は自殺をしにきて今ちょうど遺書でも書いているところで、
近づいたら「近づいたら飛び降りるぞ!!」とか言われて
そのままロープレスバンジーにでもしゃれ込まれたら3日間ほど寝覚めが悪くなると思ったので放置。
ここではまたまたカワイイ猫が日向ぼっこ。しばし戯れる。
かなり無警戒な沖縄の猫2。っていうか俺が無理にひっくり返した。でも逃げず。
その後、海中道路という名前に惹かれ平安座島まで渡ることにしたのだが、普通の道であった。
海中道路・右側の駐車場にフカキョン号が寂しく止まっています
悔しいので更に宮城島・伊計島まで意味も無く走り、また南部まで南下。
玉泉洞王国村に入る。
ここの駐車場でも我がフカキョン号ことサターンが大量に止まっていた。
フカキョン好きにはたまらないであろう。
洞窟を見たり、
なげやりなネーミング
ハブとコブラのショー等を見たり、ココナッツソフトクリームを食したりした。
最後は豪勢にビフテキを喰う事にする。
この時期に牛肉を喰うのはなかなか男らしいが、京介がどうしても喰いたいというのである。
連日テレビで大臣が牛肉をほおばっている姿を見て、
「我々庶民が高い牛肉を喰おうと思っても喰えないプリオン〜。
一部の政治家や官僚が職権を乱用して美味しい牛肉を食べるのを見せびらかして
庶民に嫌がらせをしているんだボクちんにビフテキを喰わせろ松本メ〜タ〜」
と、非常にもっともな事を言うので、仕方なく喰いに行くことにする。
カイワレダイコンの時も、当時の大臣がカイワレを頬張る姿を見て
「カイワレ食べたいのにどこにも売っていないが大臣だけは食べてる腐敗の極み〜」
などといっていたらしいので、何を言っても無駄である。
沖縄はやはりアメリカ文化が微妙に浸透しているのかどうかは知らないが、ステーキ屋がやたらにある。
レンタカーを借りたときにくれたクーポン券の中に、「200gステーキ¥1200が¥1000に」というのがあったので、そこの店に行く。
クーポン券を提示すると、「このメニューは特別メニューなので、メニューには載っていない」と謎のことを言われる。
メニューに無いのに「¥1200が¥1000に」とはおかしいではないか。
まあそれでも¥1000でビフテキが喰えるのは安い。
「ではお願いします」と注文すると、このメニューはセットだという事である。
こっちは肉にライス程度が付けばいいと思っていたが、フルセットだった。
なんとステーキ・ライスだけでなく、サラダバー・スープ・ドリンク・ケーキまで付いて来た。
メニュー表を見ると、同等の組み合わせにすると¥2000は超えるメニューである。
最後に安く美味いビフテキが喰えて、私もかなり気分が良い。
しかもこのときの店のウエイトレスが、安室奈美恵と華原朋美を足して2で割ったようなザ・小室な顔をしており、
別にこの2人自体の顔は好きでも嫌いでも無いのだが、このウエイトレスはモロに私の琴線に触れまくるタイプだったので、
さらに気分が良くなる。
そしてレンタカーの営業所に行き、4日間・走行距離600kmほど共に旅をしたフカキョン号との涙の別れ。
さようならフカキョン号。
ありがとうフカキョン号。
その目つきの悪さと運転のしづらさと燃費の悪さは忘れないよ。
でも沖縄の北の方はガソリンがリッター¥84〜¥88くらいと安かったのであまり気にしないよ、フカキョン号。
目を見ると石にされてしまうから、1回もまともに顔を見てあげられなかったけど、許してくれよ、フカキョン号。
そして気分の良いままに帰りの飛行機に乗ったので周りのカップル連中なぞ気にならない。
離陸するときに「行くぞ! アスラーダ!! ブースト・オン! ・・・3、2、1、スパイラル!!」などと叫んで
嫌がらせをしてみたりする。
帰りの飛行機は順調で、揺れもせず予定より10分早く羽田に着いた。
当初は不吉なことが続くように見えたが、口内炎が異常に悪化したことと、
カップルどもに連戦連敗したこと以外、特に命に危険があるようなことも無く、まったりしたものであった。
玉吉と同じホテルに泊まれたことは良い思い出になり、気分の良いまま家に着くと、
外国で民間航空機が誤射されたらしいという事件を知り、
飛行機に対していまいち恐怖感がぬぐえない私は最後の最後にダークな気持ちになる。
ていうか最後にオチがありません。
最終日は玉吉ストーカーもせず、面白いことが無かったもので・・・。
まあ台風も来ず、天気も適度に曇っていて行動しやすい4日間でした。
ただこういう日記を書くならばやはり那覇市内まで行って写真を撮ってくるべきでしたね。ちょっと後悔。
沖縄自体の感想は、あくまでリゾート地であって、観光地ではないな、と感じました。
沖縄の方には悪いですが、つまり海などで遊ぶための場所。沖縄自体はあまり見るものが無い、というのが正直な感想です。
まあ結局、
彼女と行きたかった。
結局そこにつきる(笑)。
以上。終。